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年代判別の手引き

ESシリーズ仕様変遷

ES-125 1946年 ドット・ポジションマーク、フル・ディプス、1P-90
ES-125C(CD) 1966年 ES-125のカッタウェイ・バージョン(2ピックアップはES-125CD)
ES-125TD 1957年 ドット・ポジションマーク、シングル・カッタウェイ・スィンライン・アコースティック
ES-125TC(TDC) 1960年 ES-125Tのカッタウェイ・バージョン(2ピックアップはES-125TDC)
ES-140 1950年 3/4サイズ、ドット・ポジションマーク、シングル・カッタウェイ・フル・ディプス、1P-90
ES-175 1949年 ダブル・パラレログラム・インレイ、シングル・カッタウェイ・フル・ディプス、2P-90(57年からハムバッキング)
ES-225T 1951年 ES-175の2ピックアップ・バージョン
ES-225T 1955年 ドット・ポジションマーク、シングル・カッタウェイ・スィンライン・アコースティック、1P-90、レス・ポール・トラピース・ブリッジ・テイルピース
ES-225TD 1956年 ES-225Tの2ピックアップ・バージョン
ES-295 1952年 ゴールド・フィニッシュ、ダブル・パラレログラム・インレイ、シングル・カッタウェイ・フル・ディプル、2P-90(58年からハムバッキング)、レス・ポール・トラピーズ・ブリッジ・テイルピース
ES-330TD 1959年 ドット・ポジションマーク、ダブル・カッタウェイ・スィンライン・アコースティック、2P-90、(エピフォン・カジノのギブソン・モデル)
ES-335TD 1958年 ドット・ポジションマーク(62年からブロック・インレイ)、ダブル・カッタウェイ・セミ・アコースティック、2ハムバッキング
ES-340TD 1969年 ES-335TDのスペシャル・コントロール・モデル、メイプル5ピース・ネック
ES-345TD 1959年 ダブル・パラレログラム・インレイ、ダブルカッタウェイ・セミ・アコースティック、ゴールド・ハードウェア、2ハムバッキング、ステレオ・エレクトロニクス、ヴァリトーン・コントロール
ES-347TD 1978年 ブロック・インレイ、ダブル・カッタウェイ・セミ・アコースティック、ゴールド・ハードウェア、2ハムバッキング、コイル・タップSW、TP6テイルピース
ES355TD 1958年 ブロック・インレイ、ダブルカッタウェイ・セミ・アコースティック、ゴールド・ハードウェア、2ハムバッキング、ヴァイブローラ、(ステレオ・エレクトロニクス/ヴァリトーン・コントロール付きはES-355TDSV)

レス・ポール仕様変遷

レス・ポール・モデル
ローズウッド・フィンガーボード、トラペゾイド・インレイ、マホガニー・ネック、メイプル・トップ/マホガニー・バック・ボディ 1952〜53年 2P-90ピックアップ、ゴールドトップ、ニッケル・ハードウェア、レス・ポール・トラピーズ・ブリッジ/テイルピース
1953〜55年 2P-90ピックアップ、ゴールドトップ、ニッケル・ハードウェア、バー・ブリッジ・テイルピース
1955〜57年 2P-90ピックアップ、ゴールドトップ、ニッケル・ハードウェア、チューン"O"マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
1957〜58年 2ハムバッキング・ピックアップ、ゴールドトップ、ニッケル・ハードウェア、チューン"O"マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
レス・ポール・スタンダード
ローズウッド・フィンガーボード、トラペゾイド・インレイ、マホガニー・ネック、メイプル・トップ/マホガニー・バック・ボディ 1958〜60年 2ハムバッキング・ピックアップ、チェリー・サンバースト、ニッケル・ハードウェア、チューン"O"マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
ローズウッド・フィンガーボード、トラペゾイド・インレイ、マホガニー・ネック、SGシェイプ・1ピース・マホガニー・ボディ 1961〜63年 2ハムバッキング・ピックアップ、チェリー・フィニッシュ、ニッケル・ハードウェア、チューン"O"マティック・ブリッジ、ヴァイブローラ
※モデル名がSGスタンダードへ 1963年〜  
ローズウッド・フィンガーボード、トラペゾイド・インレイ、マホガニー・ネック、メイプル・トップ/マホガニー・バック・ボディ 1968〜69年 2P-90ピックアップ、ゴールドトップ、クローム・ハードウェア、チューン"O"マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
※モデル名がレス・ポール・デラックスへ 1970年〜 2ミニ・ハムバッキング、クローム・ハードウェア、チューン"O"マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
ローズウッド・フィンガーボード、トラペゾイド・インレイ、マホガニー・ネック、メイプル・トップ/マホガニー・バック・ボディ 1974年 2ハムバッキング・ピックアップ、タバコ・サンバースト、クローム・ハードウェア、チューン"O"マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
ローズウッド・フィンガーボード、トラペゾイド・インレイ、メイプル・ネック、メイプル・トップ/マホガニー・バック・ボディ 1976年〜 2ハムバッキング・ピックアップ、クローム・ハードウェア、チューン"O"マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
レス・ポール・カスタム
エボニー・フィンガーボード、ブロック・インレイ、マホガニー・ネック、1ピース・マホガニー・ボディ 1954〜57年 P-480、P-90ピックアップ、エボニー・フィニッシュ、ゴールド・ハードウェア、チューン”O”マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
1957〜60年 3ハムバッキング・ピックアップ、エボニー・フィニッシュ、ゴールド・ハードウェア、チューン”O”マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
エボニー・フィンガーボード、ブロック・インレイ、マホガニー・ネック、SGシェイプ・1ピース・マホガニー・ボディ 1961〜63年 3ハムバッキング・ピックアップ、アイボリー・フィニッシュ、ゴールド・ハードウェア、チューン”O”マティック・ブリッジ、ヴァイブローラ
※モデル名がSGカスタムへ 1963年〜  
エボニー・フィンガーボード、ブロック・インレイ、マホガニー・ネック、メイプル・トップ/マホガニー・バック・ボディ 1968年〜 2ハムバッキング・ピックアップ、エボニー・フィニッシュ、ゴールド・ハードウェア、チューン”O”マティック・ブリッジ/ストップ・バー・テイルピース
レス・ポール・ジュニア
ローズウッド・フィンガーボード、ドット・ポジションマーク、マホガニー・ネック、フラット・マホガニー・ボディ 1954〜58年 シングル・カッタウェイ、1P-90シングルコイル・ピックアップ、ブラウン・サンバースト、ニッケル・ハードウェア、ストップ・バー・ブリッジ・テイルピース
1958〜60年 ダブル・カッタウェイ、1P-90シングルコイル・ピックアップ、チェリー・フィニッシュ、ニッケル・ハードウェア、ストップ・バー・ブリッジ・テイルピース
ローズウッド・フィンガーボード、ドット・ポジションマーク、マホガニー・ネック、SGシェイプ・マホガニー・ボディ 1961〜63年 1P-90シングルコイル・ピックアップ、チェリー・フィニッシュ、ニッケル・ハードウェア、ストップ・バー・ブリッジ・テイルピース
※モデル名がSGジュニアへ 1963年〜  
レス・ポール・TVモデル
  1954〜58年 ※レス・ポール・ジュニアのライムド・イエロー・バージョン
  1958〜59年 ※レス・ポール・ジュニアのライムド・イエロー・バージョン
※モデル名がSGTVへ 1959〜60年 ※レス・ポール・ジュニアのライムド・イエロー/アイボリー・バージョン
レス・ポール・スペシャル
ローズウッド・フィンガーボード、バウンド・ドット・ポジションマーク、マホガニー・ネック、シングル・カッタウェイ・フラット・マホガニー・ボディ 1955〜58年 シングル・カッタウェイ、2P-90シングルコイル・ピックアップ、ライムド・イエロー・フィニッシュ、ニッケル・ハードウェア、ストップ・バー・ブリッジ・テイルピース
1958〜59年 ダブル・カッタウェイ、2P-90シングルコイル・ピックアップ、ライムド・イエロー/チェリー・フィニッシュ、ニッケル・ハードウェア、ストップ・バー・ブリッジ・テイルピース
※モデル名がSGスペシャルへ 1959〜60年  

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ファイアーバード&サンダーバード仕様変遷

ファイアーバード(1st)1963〜65年
リヴァース・ボディ・シェイプ、スルー・ネック I 1ミニ・ハムバッキング、ドット・ポジションマーク、バー・ブリッジ・テイルピース
III 2ミニ・ハムバッキング、ドット・ポジションマーク、バインディング、バーブリッジ・テイルピース、ショート・ヴァイブローラ
V 2ミニ・ハムバッキング、トラペゾイド・インレイ、バインディング、チューン"O"マティック・ブリッジ、ロング・ヴァイブローラ
VII 3ミニ・ハムバッキング、ゴールド・ハードウェア、ブロック・インレイ、エボニー・フィンガーボード、チューン"O"マティック・ブリッジ、ロング・ヴァイブローラ
サンダーバード(1st)1963〜65年
リヴァース・ボディ・シェイプ、スルー・ネック II 1ハムバッキング、チューン"O"マティック・ブリッジ、ストップ・バー・テイルピース
IV 2ハムバッキング、チューン"O"マティック・ブリッジ、ストップ・バー・テイルピース
ファイアーバード(2nd)1965〜69年
ノン・リヴァース・ボディ・シェイプ、セット・ネック I 2P-90ピックアップ、ドット・ポジションマーク、バー・ブリッジ・テイルピース、ショート・ヴァイブローラ
III 3P-90ピックアップ、ドット・ポジションマーク、バー・ブリッジ・テイルピース、ショート・ヴァイブローラ
V 2ミニ・ハムバッキング、ドット・ポジションマーク、チューン"O"マティック・ブリッジ、ロング・ヴァイブローラ
VII 3ミニ・ハムバッキング、ゴールド・ハードウェア、ドット・ポジションマーク、チューン"O"マティック・ブリッジ、ロング・ヴァイブローラ
XII 12弦仕様、2ミニ・ハムバッキング、ドット・ポジションマーク、チューン"O"マティック・ブリッジ、ストップ・バー・テイルピース
サンダーバード(2nd)1965〜69年
ノン・リヴァース・ボディ・シェイプ、セット・ネック II 1ハムバッキング、チューン"O"マティック・ブリッジ、ストップ・バー・テイルピース
IV 2ハムバッキング、チューン"O"マティック・ブリッジ、ストップ・バー・テイルピース
ファイアーバード メダリオン 1972年
リヴァース・ボディ・シェイプ、スルー・ネック V 2ミニ・ハムバッキング、トラペゾイド・インレイ、バインディング、チューン"O"マティック・ブリッジ、ロング・ヴァイブローラ
ファイアーバード(3rd)1976年〜
リヴァース・ボディ・シェイプ、スルー・ネック   2ミニ・ハムバッキングゴールド・ハードウェア、ドット・ポジションマーク、チューン"O"マティック・ブリッジ、ストップ・バー・テイルピース

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メイン・テキスト 2

TOMUJI OHTANI
nendai_gibson.jpg
1953 GIBSON Les Paul Model

 次に各モデルに共通した仕様の変遷を簡単に追ってみよう。プリ・ウォー・タイプのギブソン・ロゴから現在のスクリプト・ロゴへの推移は1942年頃に始まり、機種によっては40年代末頃まで続く。またプリ・ウォー・タイプのギターのヘッドストックは、先端に行くに従って厚みが薄くなるようにテーパーが付けられているが、1952年頃からはヘッドストックの厚みがほぼ一定になった。シリアル・ナンバーに関しては別表を参照してもらうとして、スタンプ・インクによるヘッドストック裏側へのナンバリングが1952〜60年まで。それ以降は数字がヘッドストック裏側の木部に打刻されるようになる。また、1970年以降のヘッドストック裏側には“MADE IN U.S.A.”の文字も打刻されている。しかし、1980年代以降に登場したヴィンテージ・リイシュー・シリーズでは、シリアル・ナンバーまでもが、1950年代のルールに基づいてレプリカされているギターもあるので、注意が必要となる。

 1965年には、それまでのヘッドストック/ネック間の角度が17〜19°から約14°へと改められる。またブラジル製に混じってインド製のローズウッドが使用されるようになるのもこの頃から。今までのハードウェアに施されてきたニッケル・メッキは、徐々にクロムへと変更されるのだが、全てが切り替わるのは1970年代初頭まで待たなくてはならない。1968年に製造されたフラットトップ・ギターやエレクトリック・アーチトップ・ギターのピックガード上には、ギブソン・ロゴ、トレードマークが印刷されていることが多い。

 レスポールを中心としたモデルに当てはまるのが、1969年に行なわれた幾つかのモデルチェンジである。まず、1ピース・マホガニー・ネックが3ピースとなり、ナット部分裏側辺りにはボリュートが付けられるようになる。ヘッドストック・サイズも大型化され、1970年からはファイバー製のヘッドストック・ベニアへと切り替えられていく。レスポール・モデルのボディ・バックのマホガニー材が積層構造になるのもやはり1969年であり、1977年ごろまで続く。1971〜72年にかけて製造されたギターのピックアップ・カバーには“GIBSON”の文字が刻まれているものが多く、製造年を知る目安となる。1976年からは、多くのソリッド・ギターの生産がナッシュビル・ファクトリーへと移される。その特徴として挙げられるのが、3ピース・メイプルのネック、ワイドでアンカーを打ち込むタイプのナッシュビル・チューン“O”マティック・ブリッジの採用である。テイルピースは、きっちりとした形状へと変化し、重量のあるものへとモデルチェンジされる。

 1977年途中からは、シリアル・ナンバリング・システムが変更され、8桁の数字の一番左と左から5番目の数字を組み合わせたものが、製造年を表すようになる(ex.1978年は7XXX8XXX)。ヴィンテージ・リイシュー・モデルや特別なカスタム・ショップ・モデルなどを除き、このルールは現在のギターにも引き継がれているので、製造年を知る上での有効な手がかりといえよう。

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メイン・テキスト 1

 1800年代末から楽器の製作を始めたオーヴィル・ギブソン。彼のギター・ショップから生まれたマンドリン、アーチトップ・ギターはアメリカを代表する楽器として人々に愛されるまでになった。

 ここでは、多くの人が興味を抱くであろう1950年代以降のギブソン・エレクトリック・ギターの推移について簡単に説明しよう。多くの種類にまたがる楽器を作り出してきたギブソン社のシリアル・ナンバーは、フェンダー社よりも更に混沌としている。ギターにユニークなシリアル・ナンバーが振られるようになるのが1952年。それ以前のギターに見られるのは、“ファクトリー・オーダー・ナンバー”と呼ばれるものが多く、数十本ごとにロット・ナンバーが振り分けられている。また、高級モデルに関しては、別個に“A”から始まる“シリアル・ナンバー”というものが使われている。1950年代以降のモデルに関しては、フラットトップ・ギター、エレクトリック・ギターに共通したナンバリングが採用され、1957年に買収したエピフォン・ブランドのギターにも、ギブソンと共通したナンバリング・システムが1969年まで使用される。

 1950年代のギブソン・シリアル・ナンバーは、一番左の数字が製造年を表すという単純なルールが採用されているので、大まかな仕様と合わせて確認すれば、製造年を割り出すことが簡単にできる。しかしながら、1960年代のシリアル・ナンバーは、とても混沌として錯綜している。番号順に並んでいるとは言い難いばかりでなく、1966年と1969年には重複したナンバーが使用された可能性も否めない。従って、製造年を知るための手がかりとしては、まず仕様変遷を確認した上で、大まかなナンバリング・リストとも相反しないかを調べるといった手順を取る必要がある。

 製造機種が多いギブソン・ギターでは、そのモデルが何年に発売されたか、そして製造されていた期間をチェックすることから始めよう。特にレスポール・シリーズやファイアーバード、フライングVといったモデルに関しては、モデル名の変更をも踏まえた製造時期やモデルチェンジ、単発での再生産といったものが繰り返されてきたので、細かく照らし合わせる必要がある。

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