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年代判別の手引き

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TOMUJI OHTANI
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1953 GIBSON Les Paul Model

 次に各モデルに共通した仕様の変遷を簡単に追ってみよう。プリ・ウォー・タイプのギブソン・ロゴから現在のスクリプト・ロゴへの推移は1942年頃に始まり、機種によっては40年代末頃まで続く。またプリ・ウォー・タイプのギターのヘッドストックは、先端に行くに従って厚みが薄くなるようにテーパーが付けられているが、1952年頃からはヘッドストックの厚みがほぼ一定になった。シリアル・ナンバーに関しては別表を参照してもらうとして、スタンプ・インクによるヘッドストック裏側へのナンバリングが1952〜60年まで。それ以降は数字がヘッドストック裏側の木部に打刻されるようになる。また、1970年以降のヘッドストック裏側には“MADE IN U.S.A.”の文字も打刻されている。しかし、1980年代以降に登場したヴィンテージ・リイシュー・シリーズでは、シリアル・ナンバーまでもが、1950年代のルールに基づいてレプリカされているギターもあるので、注意が必要となる。

 1965年には、それまでのヘッドストック/ネック間の角度が17〜19°から約14°へと改められる。またブラジル製に混じってインド製のローズウッドが使用されるようになるのもこの頃から。今までのハードウェアに施されてきたニッケル・メッキは、徐々にクロムへと変更されるのだが、全てが切り替わるのは1970年代初頭まで待たなくてはならない。1968年に製造されたフラットトップ・ギターやエレクトリック・アーチトップ・ギターのピックガード上には、ギブソン・ロゴ、トレードマークが印刷されていることが多い。

 レスポールを中心としたモデルに当てはまるのが、1969年に行なわれた幾つかのモデルチェンジである。まず、1ピース・マホガニー・ネックが3ピースとなり、ナット部分裏側辺りにはボリュートが付けられるようになる。ヘッドストック・サイズも大型化され、1970年からはファイバー製のヘッドストック・ベニアへと切り替えられていく。レスポール・モデルのボディ・バックのマホガニー材が積層構造になるのもやはり1969年であり、1977年ごろまで続く。1971〜72年にかけて製造されたギターのピックアップ・カバーには“GIBSON”の文字が刻まれているものが多く、製造年を知る目安となる。1976年からは、多くのソリッド・ギターの生産がナッシュビル・ファクトリーへと移される。その特徴として挙げられるのが、3ピース・メイプルのネック、ワイドでアンカーを打ち込むタイプのナッシュビル・チューン“O”マティック・ブリッジの採用である。テイルピースは、きっちりとした形状へと変化し、重量のあるものへとモデルチェンジされる。

 1977年途中からは、シリアル・ナンバリング・システムが変更され、8桁の数字の一番左と左から5番目の数字を組み合わせたものが、製造年を表すようになる(ex.1978年は7XXX8XXX)。ヴィンテージ・リイシュー・モデルや特別なカスタム・ショップ・モデルなどを除き、このルールは現在のギターにも引き継がれているので、製造年を知る上での有効な手がかりといえよう。

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